こんにちは。剛毛男爵です。
この記事では脱毛クリニック選びの助けになる有益情報としてアレキサンドライトレーザーについて説明させて頂きます。
アレキサンドライトレーザーは医療脱毛で使用するレーザーのうちの1つです。
「脱毛するならヤグレーザーが最強」という間違った認識がインターネット上では流布されているので、そこまで認知されていませんが、アレキサンドライトレーザーは科学的根拠に基づくと「理論上は最も毛の抜けがいいレーザー」なのです。
この記事では
アレキサンドライトレーザーの特徴
アレキサンドライトレーザーの注意点
アレキサンドライトレーザーを使えるお勧め機械
の順番で説明していきます。
この記事を見れば、自分の興味あるクリニックが自分に向いているかどうかを調べる事が出来るようになるのでぜひ最後までご覧になって下さい。
アレキサンドライトレーザーの効果がいい理由
何故アレキサンドライトレーザーが理論上の脱毛効果が最強なのかについて説明する前に、改めて医療レーザーで脱毛をする仕組みについて説明します。
脱毛の仕組み
脱毛の仕組みは毛の製造工場とも言える毛母細胞(毛乳頭)を破壊するというものですが、この際に使うのが医療レーザーです。
照射したレーザーは黒色に反応(吸収される)という性質があるのですが、毛のメラニン色素(黒色)に吸収された際のレーザーの光エネルギーが熱に変換され、その熱が毛母細胞を破壊するというのが脱毛の仕組みです。
この性質を踏まえた上で、脱毛効果が理論上アレキサンドライトレーザーが最強である根拠を説明します。
脱毛効果を決める要素:吸光度
脱毛効果は吸光度と呼ばれるレーザーが色に吸収される量によって決まります。
先ほど、脱毛では医療レーザーが黒色(メラニン色素≒毛)に吸収される時に生じる熱エネ ルギーで毛母細胞を破壊する事で脱毛するとお伝えさせて頂きましたが、その吸収されるエネルギー量を数値化したものが吸光度とイメージして下さい。
この吸光度はレーザーの種類によって変わってくるのですが、波長毎の吸光度を表した表が以下になります。
他のレーザー(ダイオード・ヤグ)よりもメラニン(黒色)に対する吸光度が大きい事が分かりますね。
これがアレキサンドライトレーザーが理論上は脱毛効果最強である理由です。
アレキサンドライトレーザーの欠点
ここまでの説明で
脱毛効果が最強ならアレキサンドライトレーザーを使っておけばいいって事?
と思うかもいるかもしれませんが、アレキサンドライトレーザーも完璧なレーザーではありません。
この項目ではアレキサンドライトレーザーのデメリットを2つ、お伝えいたします。
アレキサンドライトレーザーのデメリット①肌が黒いと照射不可
アレキサンドライトレーザーは日焼けをした肌や色素沈着している部位に対しての照射が困難です。
肌が黒いとレーザーの熱がそちらに流れてしまい、火傷のリスクが高くなってしまうからです。火傷をしないように出力を落として照射するか、照射そのものを断られる可能性があります。
どのレーザーにおいても肌が黒いと照射困難なのは事実ですが、黒色に対する反応性が一番大きいアレキサンドライトレーザーはその傾向が顕著なのです。
アレキサンドライトレーザーを使って照射したい場合は日焼け対策は必須だね。
アレキサンドライトレーザーのデメリット②根深い毛には届かない
アレキサンドライトレーザーの一番のデメリットは「根深い毛にはレーザーが届かない」と言う事です。
レーザーの効果を表す指標には「吸光度」の他にも「どれだけ奥深くまでレーザーが浸透するか」を表した数値は「深達度」というものがありますが、アレキサンドライトレーザーは深達度が一番小さいのです。
どんなに脱毛効果が良かったとしても、レーザーが届かないのであれば毛は抜けません。アレキサンドライトレーザーは「根深い毛が多い部位」に対しての施術は困難なのです。
どこの毛が根深いかは個人差がありますが、一般的にはヒゲ・デリケートゾーンにある毛は根深くにあると言われています。
アレキサンドライトレーザーの有効な使い方
ここまでお話しした、アレキサンドライトレーザーの特徴は以下の通りです。
・黒色の吸光度が3レーザーの中でも最も高く、脱毛効果は最強
・黒色への反応性が強い為、肌が黒いと照射困難
・根深い毛にはレーザーが届かないというデメリットがある
ここまでの内容を踏まえて、僕からアレキサンドライトレーザーの有効的な活用方法をご提案します。
最初の段階で毛の量を減らすのに最適
毛の抜けが一番いいとされるアレキサンドライトレーザーは、脱毛を始めた最初の段階で使うとスムーズに毛が抜けます。
「出来るだけ早く毛を無くしたい!」と思っている方はアレキサンドライトレーザーを使うといいでしょう。
減毛でいいならアレキサンドライトレーザー単体でOK
男性であれば「完全にツルツルにならずとも、ある程度毛が減ればいい」と思っている方もいるでしょう。
減毛が目的であれば、照射後に残った「根深い毛」にヤグレーザーを使う必要もないので、アレキサンドライトレーザーを照射する機械があるクリニックだけで脱毛完了をさせても問題ないと言えるでしょう。
後述するけど、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザー両方照射出来る機械は高いw
アレキサンドライトレーザーだけの機械だと比較的安い所も見つけやすいからクリニック探しの選択肢は広がるね。
ヒゲ・VIOへの照射は要注意
毛の抜けはいいアレキサンドライトレーザーですが、ヒゲやVIOへの照射には若干のリスクが伴います。
・根深い毛には届かないので毛が思うように抜けない(ヒゲ・VIO)
・色素沈着していると照射困難(VIO)
・日焼け対策を徹底する必要がある(ヒゲ)
・地黒の方にも照射困難(ヒゲ)
アレキサンドライトレーザーを使えると毛の抜けがいいのは事実ですが、ヒゲ・VIOにはリスクが伴います。
ヒゲ・VIO脱毛を検討されている方はアレキサンドライトレーザー以外にヤグレーザーが使えるクリニックかどうかを事前に調べておく事をお勧めします。
アレキサンドライトレーザーが使える機械
最後に、アレキサンドライトレーザーが照射出来る機械でも特にお勧めする機械を3つ紹介します。
ジェントルマックスプロ
アレキサンドライトレーザーの他にもヤグレーザーを照射する事が出来る超優良機械です。
メーカーのシネロンキャンデラ社の日本での営業実績が長く、多くの脱毛クリニックで採用されている事から特にお勧め出来る機械として僕は最強機械と認定しています。
ジェントルレーズプロ
ジェントルマックスプロのメーカー、キャンデラ社が作った脱毛機械です。
この機械で照射出来るレーザーはアレキサンドライトレーザーのみですが、ジェントルマックスプロに比べると機械の価格も安いので、ジェントルレーズプロを置いているクリニックは比較的安い所が多いです。
男性で「全身を減毛したい」という方は選択肢に入れてもいいね。
エリートプラス
ジェントルマックスプロ同様にアレキサンドライトレーザー・ヤグレーザー両方の波長を照射出来る非常に優れた機械です。
メーカーのサイノシュアー社も日本での実績も長く信頼出来るメーカーだよ
同条件のクリニックでジェントルマックスプロを使用しているクリニックがあれば「脱毛効果にバラつきが少ない可能性が高い」という点でジェントルマックスプロのあるクリニックを僕は選びますが、お勧めの機械である事には間違いありません。
注意点:蓄熱式脱毛機械は厳禁
これ以外にもアレキサンドライトレーザーを照射出来る機械はありますが、アレキサンドライトレーザーを照射出来る機械を選ぶときは「ショット式(熱破壊式)脱毛機械」を選ぶようにしてください。
蓄熱式脱毛機械は「看護師の照射スキルで効果に差が出やすい」「患者の痛み耐性でバラつきが出やすい」というデメリットがあり、アレキサンドライトレーザーを照射していても期待する脱毛効果が出ない可能性が非常に高いからです。
以上、アレキサンドライトレーザーの特徴とお勧めの使い方について説明しました。
脱毛クリニック探す際、何を基準にして選べばいいか分からない方も多いでしょうが、僕は脱毛効果が出る事を最優先にクリニックを選ぶべきだと考えています。
今回の記事があなたの理想の脱毛クリニック探しの手助けになれば幸いです。