【痛くない=効果ない?】「痛くない脱毛」は毛が抜けない理由

こんにちは。剛毛男爵です。

この記事では脱毛の際に伴う痛みについて説明します。

「脱毛は痛い」という事は知っている方も多いと思いますが、

考える男

自分は痛みに弱いから脱毛サロンの方がいいのかな?

泣いている男

痛いの怖い。「痛くない脱毛」しか選べない

と判断する人も少なくありません。

確かに脱毛するなら痛みが少ない方がいいですよね。

しかし「痛くない脱毛」を選んだせいで「抜けない脱毛」に大金を支払って失敗している人が多いのも事実です。

この記事では「痛くない脱毛はなぜ駄目なのか」をお話しした上で「正しく痛みを緩和する方法」についてお話しします。

YouTube・ネット広告で謳われている「痛くない脱毛」に騙されない為にもぜひ最後まで読んで下さい。

なぜ脱毛は痛いのか?

ネットでよく宣伝されている「痛くない脱毛」では毛が抜けない理由をお伝えする前に、脱毛に痛みが伴う仕組みを説明します。

正しい理論を知る事であなたは「痛くない脱毛」だと効果がない理由を腹落ちして理解する事が出来るでしょう。

痛い理由①:レーザーが反応する=熱が生じる

脱毛の仕組みはレーザーが黒色(毛のメラニン色素)に吸収された時に発生する熱によって、毛を作っている毛母細胞を破壊するというものです。

毛母細胞を破壊する為にに一時的にかかる熱は200℃を超えると言われておりますので痛いと感じて当たり前なのです。

剛毛男爵剛毛男爵

そんな熱をかけたら火傷するのでは?と思うかもですが、レーザー照射と同時に機械で冷却して衝撃を緩和しています。

痛い理由②:パワーを上げないと抜けない毛がある

毛の中には「細い(メラニン色素が少ない)」「エネルギーが伝わりにくい」等の理由で中々抜けない毛も存在しますが、そのような毛に効果を出す際には時として機械のパワー(出力)を上げる必要があります。

出力を上げる=レーザーの光エネルギーが増える事に繋がるので、黒色に吸収された際に発生する熱エネルギーも増え、痛みは強くなるのです。

剛毛男爵剛毛男爵

低い出力で毛が抜けるのが一番ですが、時として強い力を与える必要があり、その際には痛みも伴うという事を理解しておきましょう。

痛くない脱毛=効果ない

・レーザーが反応する際に生じる熱が痛みの原因

・抜けない毛への対策の1つとして出力を上げる

この2つが脱毛が痛いとされる理由。

次に脱毛の痛みから逃げようとすると効果の出ない脱毛を選んでしまう可能性が非常に高くなる理由を説明します。

結論から言うと、「痛くない」を売りにしている脱毛を選ぶと失敗率が上がる理由は効果の出ない(弱い)脱毛だからです。

以下にて「痛くない」を売りにしている脱毛が効果が出ない(弱い)理由を見ていきましょう。

痛くない脱毛①脱毛サロン

脱毛サロンでは医療レーザーではなくIPLと呼ばれる光を照射しますが、光は構造上、レーザーよりも効果を出すことが出来ません。

その理由は両者に反応する対象の違いから来ています。脱毛クリニックで使用するレーザーはピンポイントで黒色のみに反応させる事が可能であるのに対し、IPLは肌に様々な影響を与えてしまうのです。

男

様々な効果を与えるならそっちの方がお得じゃん!

と思うかもしれませんが、影響を与える範囲が大きい為にパワーを上げると肌にダメージを与えてしまうのです。

レーザーは黒色に反応して毛母細胞を破壊するので出力を上げても肌の他の部位に与える影響を最小限にとどめる事が出来ますが、IPLは肌に様々な効果を与える為に出力を上げすぎると、意図せずに悪影響を及ぼしてしまうのです。

脱毛効果を出すためにパワーを上げたくてもリスクが高くて上げる事が出来ないのが脱毛サロンで使用するIPLなのです。

痛くない脱毛②蓄熱式脱毛機械

大手の脱毛クリニックでも多く使用されている「蓄熱式」と呼ばれている脱毛機械も施術する部位によっては効果が出ない使い方に注意が必要な脱毛機械です。

蓄熱式脱毛機械は従来のショット式脱毛機械よりも弱いパワーで複数回レーザーを当てる事で効果を出す機械。肌に徐々に熱を加えていくことから「蓄熱式」と呼ばれています。

蓄熱式では100%効果が出ないとは言えませんが、ヒゲ・VIOなどの毛が密集している部位に対してはショット式脱毛機械よりも効果が出にくいのです。

その理由は毛が密集している部位へのレーザー照射は力が分散されてしまうからです。

毛の量が減ればエネルギー効率が良くなるので、「毛を減らす為の施術」を繰り返すことで毛の抜けが良くなるのですが、それは従来のショット式脱毛機械での話。

元々の出力が弱い蓄熱式のレーザーではエネルギー効率がさらに弱くなってしまい、焼け石に水とも言えるような施術を繰り返す事になってしまうのです。

剛毛男爵剛毛男爵

ヒゲ・VIOは毛を減らす為に最低限の力が必要なんだけど、弱い力を複数回当てる蓄熱式の施術では一番最初の壁をいつまで経っても超える事が出来ない。無駄な攻撃をただ増やすだけ。

痛くない脱毛③バルジ領域への脱毛

痛くない脱毛では効果が出ない理由の3つ目は「バルジ領域への脱毛理論の信憑性が限りなく低い」というものです。

バルジ領域への脱毛理論とは?

「バルジ領域」とは呼ばれる「毛を生やすよう指示を出す器官」

バルジ領域へ従来のショット式脱毛機械よりも弱い熱を加えて破壊する事で、痛みなく脱毛効果を出すというのがバルジ領域への脱毛理論。

「蓄熱式脱毛機械でも従来のショット式脱毛機械と同等の効果が出せる」とクリニックが主張する根拠とされている。※SHR脱毛と呼ばれる形式を採用している脱毛サロンでも同等の主張をしている。

聞こえはいい「バルジ領域への脱毛」ですが、この理論は実証されているとは言えない状況です。

※実証という言葉の定義:理論上成立するだけでなく、実際に効果がある・仕様を満たしている事が公的に確認出来ている事を表す言葉。つまり省庁などの国家機関や学会といった有力団体に認定された証拠があることを持って、実証済みと言います。

信憑性が限りなく低いこの理論は蓄熱式脱毛機械や、SHR脱毛の効果を詐称する為に利用されているだけになっているのです。

剛毛男爵剛毛男爵

この記事では詳細を省きましたが、詳しく知りたい方は僕が書いた電子書籍「メンズ脱毛の教科書」の第3章を参照ください。

痛みとどう向き合うか?

ここまで読んだあなたは痛くない脱毛では効果が弱い(出ない)と言う事がお分かり頂けたかと思います。一方で

泣いている男

痛いならもう脱毛を諦めるしかないのか・・

と感じているかもしれませんね。

確かに脱毛は痛いですが、感じる痛みを緩和する事は可能です。

最後に正しく痛みの緩和する方法をお伝えしますので、痛みに弱い方は参考にして下さい。

保湿を徹底する

肌が乾燥していると肌のバリア機能(防御システムとイメージして下さい)が低下します。

この状態でのレーザーを照射すると、正常な状態であれば熱を吸収してくれるはずの水分が足りない為に皮膚に刺激が直接加わり、痛みを感じやすくなってしまうのです。

乾燥していると肌トラブルも起こす可能性が高く、看護師も出力を落としてレーザー照射する可能性もあるので、日々の保湿は徹底するようにしましょう。

日焼け対策を徹底する

日焼けしているとレーザーの熱が毛のメラニン色素以外にも肌のメラニン色素にも流れてしまう為に痛みを感じやすいです。

レーザーの力を毛根のみに集中させ、余計な痛みが生じないよう毎日日焼け止めを塗るよう徹底しましょう。

剛毛男爵剛毛男爵

夏だけ日焼け止め塗っている人も多いけど、紫外線は年中降り注いでいるから年中塗っておかないとうっかり日焼けを起こします。「涼しくなったから」と言ってサボらないように気を付けてね。

にぎにぎボールを使用する

握力強化・リハビリ目的で使用されている「にぎにぎボール」を痛みを感じた時に握る事で誤魔化すのも痛みを和らげる手段の1つです。

クリニックによっては置いているクリニックもありますので不安に感じた方は事前に聞いてもいいかもしれませんね。

剛毛男爵剛毛男爵

Amazonで1,500~2,000円ぐらいで売ってるから買ってもいいかなと。ちなみに僕はヒゲ脱毛の時、にぎにぎボールの代わりに自分の足をつねって痛みを誤魔化してます笑。

麻酔を使う

クリニックによっては麻酔を準備しているクリニックもあるので無料カウンセリングで確認してみましょう。

注意:

「クリニックの麻酔が高いから」「麻酔を取り扱っていないから」と言う理由で自分で麻酔を準備するのは絶対にやめて下さい。

クリニックは「患者が麻酔を塗っていない」という前提で施術をしますので大きなトラブルの原因になります。場合によっては自分で準備した麻酔の含有物がレーザーに反応し、肌トラブルを起こす可能性もあるのです。

剛毛男爵剛毛男爵

そうなった場合、クリニックは肌トラブルの保障はしてくれないよ。クリニックの不手際じゃないからね。自分の肌を守る為にも、クリニックとの余計なトラブルを避ける為にも使うならクリニックが準備した麻酔を使うべきだし、クリニックに麻酔が無いなら受け入れましょう。

 

避けては通れないのが脱毛の痛み。しかし痛みから逃げて間違えた脱毛をしないよう、正しい方法で痛みを緩和して、脱毛クリニックに通い切れるように頑張りましょう。

剛毛男爵剛毛男爵

考えれば毛が生えなくなるというイレギュラーな事を無理やり起こしてるんだから痛みが伴うのは当然だよね。毛のない快適な生活を手に入れる為にも正しく痛みと向き合おう。